甲状腺疾患 | にしな内科クリニック - 武蔵小金井駅北口から徒歩4分、小金井市の甲状腺疾患内科・循環器内科・内科

甲状腺疾患

甲状腺とは

頸部前面にある小さい臓器で甲状腺ホルモンを分泌します。甲状腺ホルモンは全身の諸臓器に作用し、エネルギー産生や様々な代謝、循環器系の調節に関与しています。

甲状腺ホルモンの分泌が乱れることでさまざまな症状が出現します。

甲状腺ホルモン分泌異常による主な症状

甲状腺機能亢進甲状腺機能低下
全身症状倦怠感、暑がり、多汗、体重減少易疲労感、皮膚乾燥、体重増加
精神症状イライラ気力低下
循環器症状頻脈、心房細動、高血圧徐脈、血圧低下
消化器症状食欲亢進、軟便・下痢食欲低下、便秘
筋症状近位筋の筋力低下 筋力低下、仮性筋肥大
神経症状手指の震え、腱反射亢進腱反射減弱
月経希発月経、無月経月経過多、無月経
浮腫スネに限局したむくみ下肢全体のむくみ
その他眼球突出、コレステロール↓仮面様顔貌、コレステロール↑

甲状腺疾患の原因と分類

甲状腺機能亢進を来す代表的な疾患がバセドウ病です。
甲状腺に自己抗体が結合することで甲状腺ホルモンが過剰分泌され、上記のような症状が出現します。

甲状腺機能低下を来す代表的な疾患は橋本病であり、甲状腺の細胞が破壊される自己免疫疾患と考えられています。

いずれも女性に多い傾向があり、血液検査や超音波検査で診断します。

甲状腺疾患の治療

バセドウ病は抗甲状腺薬や心拍数を抑える薬で治療します。それらで改善が得られない場合は専門医療機関で手術やアイソトープ治療を検討します。

橋本病は甲状腺ホルモンの補充を行います。いずれも定期的な血液検査で薬の量を調節します。

ひとこと

甲状腺疾患は症状に慣れてしまい、症状が重くなってから気付くことが少なくありません。

心房細動を合併すると脳梗塞や心不全を合併することもあります。
動悸がする、食べても体重が減る、他人から目が大きくなったと言われた、などありましたら一度受診してみてください。

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