睡眠時無呼吸症候群 | にしな内科クリニック - 武蔵小金井駅北口から徒歩4分、小金井市の睡眠時無呼吸症候群内科・循環器内科・内科

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠中の10秒以上の気流停止を睡眠時無呼吸といい、10秒以上で30%以上の気流低下と、基準値に対して3%以上の酸素飽和度の低下あるいは覚醒反応を伴うものを低呼吸といいます。

睡眠時間1時間あたりの無呼吸と低呼吸の総数を無呼吸・低呼吸指数(AHI)といい、AHI 5以上かつ自覚症状や合併症を伴う場合に(閉塞性)睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

睡眠時無呼吸症候群の主な症状・特徴

日中の眠気、非回復性の睡眠、疲労感、不眠

呼吸停止、喘ぎ、あるいは窒息感とともに目覚める

家族に睡眠中のいびきや呼吸の中断を指摘される

睡眠時無呼吸症候群の原因と分類

睡眠時無呼吸症候群は脳血管疾患や心不全によって呼吸中枢に問題が生じる中枢性睡眠時無呼吸と上気道の閉塞によって起こる閉塞性睡眠時無呼吸に大別されますが、そのうち閉塞性睡眠時無呼吸が多くの割合を占めており、睡眠時無呼吸症候群≒閉塞性で表現されることが多いです。

睡眠時無呼吸患者は健常人に比して、上気道周囲の軟部組織量、顎顔面形態、舌容積、扁桃肥大などによって解剖学的に上気道が小さく、なかでも肥満による咽頭周囲への脂肪沈着は上気道の大きさに影響するもっとも重要な因子とされています。

簡易モニターで検査し、必要に応じて睡眠ポリグラフ(PSG)を行い診断と重症度評価を行います。

睡眠時無呼吸症候群の治療

鼻と口を密閉するマスクを使って圧力を加えた空気を送り込み、気道の閉塞を解除して無呼吸を防止する持続的気道陽圧(CPAP)という治療を行います。

CPAP治療の保険適用はPSGでAHIが20以上,あるいは簡易モニターで40以上となります。

また肥満は閉塞性睡眠時無呼吸のリスクと重症度を高める最大のリスク因子であり、かつ改善可能な因子です。
減量は上気道の閉塞を減少させることで無呼吸を軽減させることが期待できるため、CPAPと並行して行うことが望ましいです。

ひとこと

睡眠時無呼吸症候群は高血圧症、糖尿病などの生活習慣病や、不整脈、心不全といった循環器疾患などさまざまな疾患の原因になったり、悪化要因になることがわかってきました。

生活習慣病の多くは症状がないため治療のモチベーションの維持が課題になることがありますが、CPAPは睡眠の質の向上や日中の眠気の改善といった生活の質(QOL)の改善を実感することができます。

症状が当てはまる方や肥満があり上記のような合併症がある方は一度検査をしてみましょう。

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