心不全 | にしな内科クリニック - 武蔵小金井駅北口から徒歩4分、小金井市の心不全内科・循環器内科・内科

心不全

心不全とは

心臓は全身の臓器に血液を送るポンプの働きをしています。心不全は心臓のポンプとしての機能が破綻し、全身に必要な血液を供給できない状態です。

血液がうっ滞し、肺に水が貯まり呼吸が苦しくなる、下肢のむくみが出るといった症状が特徴です。

息切れ、起座呼吸、夜間発作性呼吸困難

浮腫、体重増加、四肢冷感

心臓は拡張して血液を充満させ、収縮して押し出すことで全身に血液を送りますが、この拡張か収縮、または両方に異常が生じたときに心不全を発症します。

拡張機能の異常は加齢や糖尿病が原因となったり、収縮機能は狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患、心筋自体に障害が生じる心筋症などによって低下します。

そのほかにも心臓の弁に異常が生じる弁膜症も原因となります。

心電図検査、レントゲン検査、心臓超音波検査で診断します。体に貯まった水分を尿から排出する薬や心臓の負担を軽減する薬を使用し、さらに原因疾患に対する治療を行います。

心不全は酸素投与が必要であったり、カテーテル検査などの高度な医療が必要になるため多くは入院治療が必要になります。

弁膜症のように手術で根治するものを除いて、心不全を繰り返すことが多く、日々の塩分・水分の管理や薬を欠かさず内服することが重要です。

超高齢社会となったことで高血圧症や虚血性心疾患、弁膜症の罹患率が増加し、心不全の患者さんが増加し続けている状況を「心不全パンデミック」といい、本邦の医療における重要な問題として取り上げられています。

早くから生活習慣病の治療に取り組み発症を阻止することや、検診で心音の異常を指摘されたり、息切れなどの症状があったら受診していただくことが重要です。